about Fajar Amail(日本語)
about Fajar Amail(日本語)
-以下アーティスト 作品解説-
私の作品は、既存の視点の多くを新しい可能性として見るための、時間の経過に伴う想像力です。当面の間、私はサイエンスフィクションに深く興味を持っており、それを地元の人気文化としての神話に結び付けています。私は過去を見て、未来の想像力を再構築しているので、制作はとても楽しいことです。
-以下 安藤圭汰評-
筆者である安藤と同じ歳で、ユサたちの学校の同級生でもあるジャルヲ(通称でユサたちがjarwoと呼んでいました)
彼との出会いは、ユサとジャルヲが企画の主催者となり、学校同級生のアーティストたちとグループ展示を行うための会議を、ヘルマン(ヘルマンは今回のconfusing power gridにも参加してくれているartistです)たちの共同スタジオでおこなっていた際でした。(私はstudio見学の一環でユサと一緒に参加しました)
とても求心力のある話術でジャルヲが企画の会議を纏めていく姿をみて、頼もしいなぁと勝手に関心していたのを覚えています。
さらに、ジャルヲとヘルマンはインストーラーとしても働いており、国内外のフェアなどの段取りも経験しているため、ラフな雰囲気の中にしっかりとした空気感を纏っていました。
そんなジャルヲの作る作品には、度々日本のサムライが登場します。
しかし、日本に生まれ育った私の持つサムライ像とは何処か違い、ボクシングをしていたり、近代的な鉄砲を持って事務所のような場所で寝ていたりと、どこか不思議な像となっております。さらに、律儀に甲冑をつけている様もどこか愛らしく感じます。
ジャルヲの描く不思議なサムライ像の背景に、漫画や映画などの様々なカルチャーの影響を思い起こすようなスチームパンクの風景が広がる事で、画面内に過多な情報が入り込み、見た事があるような無いような不思議なズレが生まれています。
その絶妙なズレが、私からすると あるの種エキゾチックを醸し出しており、新鮮に絵を見る事ができます。
(ズレについて詳しく言及すると、ジャルヲの生まれ育ち、絵画を勉強した土地の影響と、ネットや交通手段の発展等による、別の土地等の情報のハイブリッドによるものではないかと解釈しています)
そして一番肝心なところは、ジャルヲは多分絵を本当に楽しく描いているなと、絵を見たら伝わるところです!!
同じ絵描きの勘として、ジャルヲの作品コメントは心の底からのものだと感じています。
例えるなら小さい頃、自分の思い描く最強のキャラの武器や鎧を一生懸命描くような、または理想の像を投影したパーツをコマで区切り丁寧に描くような、そんなイメージが彼の絵を見た瞬間に入ってくるのです。
(同じような事を、違う地でお互い一生懸命やってたんだろうなと思うと、それだけで報われた気持ちになるのです)
今回のconfusing power gridに合わせて描いてくれた作品は、いつものジャルヲの絵と違い、小さなロボットがそれぞれ一体ずつ描かれて額装されています。
少しだけ、今のコロナウィルスにより隔離されてしまった我々とリンクするところがあります。
しかし花を持って喜んでいたり、どこか一体一体楽しさを見つけているようなイメージも感じます。
捉え方次第なので、様々な解釈が可能だと思います。(例えば一体のロボットの時間経過であったり)
皆さんがジャルヲの絵を見てどういう見方をするのか気になります。いつか絵を見てくださった方たちの感想も聞けたら嬉しいです。
terima kashi Jarwo!!
同世代落書き会、いつかゆっくりしたいですね!
安藤圭汰評
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